インドのお茶事情~チャイとコーヒー~
ナマステ令和!ムンバイオフィスのミイです。
令和&10連休、いかがお過ごしですか?ムンバイはGW中3つのイベントに出店しました。秋頃までイベント出店がたくさんあるので、ぜひ遊びにきてください!
さて、インド産アラビカ種の豆を使った、ムンバイオリジナルブレンドのドリップバッグコーヒーができました!
家や職場で、簡単においしいコーヒーを飲みたい方にぴったり!お湯を注ぐだけで便利な上、とてもおいしいとオフィス内でも大好評。パッケージがかわいいので、プチギフトにもおすすめです。現在、四谷店1F、柏モディ店、マークイズみなとみらい店、イオンモール幕張新都心店でご購入いただけます!
インドというとチャイやラッシーのイメージが強いかもしれませんが、実は世界第8位のコーヒー豆の産地なのだそうです。知らなかった…!調べてみたところ、「インド モンスーン」というまぼろしの黄金色のコーヒー豆もあるのだとか。欧米の国で愛飲されている最高級品とのことで、一体どんな味なのか気になるところ。
というわけで、今回はインドのお茶事情~チャイとコーヒー~についてです!
もともと「チャイ(chai)」は茶という意味。英語でいうTeaですね。日本ではインド式の甘いミルクティーを指すことがほとんどでしょうか。スパイス入りのマサラチャイはクセになる味で、チャイが苦手だった私も入社後に大好きになりました。
たまに開店前の店舗に行く機会があるのですが、どこの店舗でもスタッフ全員で仕事前にチャイを飲んでいて、私にも「チャイ飲む?」って聞いてくれるんです。個人的にはこの光景が、とってもかわいい…!チャイという響きのせいなのか… ひそかにときめいています。
一方インドのコーヒーといえば「マドラスコーヒー」。インド式カプチーノといわれている甘いミルクコーヒーで、カップと受け皿を使って高い位置からコーヒーを移し替え泡立ててから飲むのが現地での飲み方なのだそう。甘いコーヒーが好きな方におすすめです。
■チャイは全店舗でご提供中!四谷店1Fのティーハウスでは、ティータイムにムンバイマサラチャイがおかわり自由&フレーバーチャイもご用意しています。
■マドラスコーヒーはレストラン店舗(インド料理ムンバイ)のディナータイム、丸の内店のカフェタイム、ティーハウスのティータイムにご提供中です。
さてさて今回も、社長にインタビューしていろいろ聞いちゃいましょう!
インドではチャイとコーヒー、どちらをよく飲むんですか?地域で違うのでしょうか。
そうですね。北インドはチャイが多くて、南インドはコーヒーをよく飲みます。
ふむふむ。ではチャイは、スパイス入りがスタンダードなのでしょうか?インドではスパイスが入っていないチャイがスタンダードだという記述も見つけたんですが。
あのね、チャイの歴史の始まりはものすごく昔で、もう何千年も前からチャイはあったんです。スパイスって効能があるじゃない?風邪に効くとか消化にいいとか。だからスパイスをお湯に煎じて飲んだりしてたわけ。でもその中には、いわゆる紅茶の葉っぱは入ってなかったんです。
じゃあ今わたしたちがマサラチャイと呼んでいるものはいつ頃できたかというと、1870年代とかの植民地時代。当時は中国でお茶が栽培されていて、世界のマーケットを独占してたんですよ。
でもそれが嫌で、お茶の葉っぱをインドで栽培できないかと中国と同じ気候の土地をすごく研究したイギリス人がいたの。苗を密輸入してインドに持ってきて、アッサムとかダージリンという地域で育てて、インドでもお茶が栽培できるようになったんです。
だから何千年前と比べると最近なんですよ。で、栽培に成功したら今度は売りたいわけ。もちろんイギリスにも葉っぱを売るんだけど、インド人にも飲めと言うの。でも要らないって。
何かわからないですしね。
そう。そのままストレートで飲むと、苦かったり口に合わなくて飲めないと。それで牛乳入れてみたり、スパイス大好きだから入れて煮込んでみたり。今までもチャイとして飲んでたから、それに葉っぱを入れてマサラチャイが出来上がったの。
へぇ~!なるほど!
86歳の父に聞いたんだけど、子どもの頃にイギリス人がやってる紅茶の会社が、無料でチャイを配りに来たんですって。みんなに味を知ってもらうっていう、デパートでやってる試飲会みたいな(笑)
(笑)気に入ったら買ってもらうっていう。
そうそう。昔は、お茶っ葉入りのチャイを飲むってちょっと悪いことをしてるというか、体に悪いんじゃないかって思われてたみたい。イギリス人が無理やり飲ませようとしてるものだから。おじいちゃんおばあちゃんの時代は、チャイは飲んじゃダメ、牛乳の中にスパイスを入れたのを飲みなさいと言われてた。お茶っ葉入りのを飲むと肌が黒くなるよとか(笑)
はははは(笑)
ははは(笑)でも飲んじゃダメって言われると、子どもとかティーンエイジャーは余計に飲みたくなるでしょ。だから隠れて飲んだりして、それがちょっとおしゃれというか、僕たちはチャイを飲んでるんだっていうのが。
隠れてお酒飲んでるみたいな感じですか?
そうそうそう。1960年代にCTC(Crush Tear Curl)っていう技術ができたのね。それまではお茶っ葉は手摘みだったんだけど、機械で刈るようになったの。チャイには普通の茶葉よりCTCが向いてるんです。紅茶が濃く出るから。そのテクノロジーができて、チャイがもっと広まったの。
ダージリンティーとかアッサムティーは、ストレートで飲むと香りが出ておいしいのよね。でも庶民は、スパイス入れたりしたいから。ストレートで飲むよりも、ある程度濃い紅茶を出さないとスパイスに負けちゃうしバランスが良くならないから、CTCが良いんです。
※CTC=茶葉の形状を指す言葉で、製法のCrush、Tear、Curlの 頭文字に由来。専用の機械を通してCrush(潰す)、Tear(裂く)、Curl(丸める)するとコロコロと丸い茶葉の出来上がるのだとか。
ストレートを飲む人も多少はいらっしゃるんですか?
例えばイギリスに行ってアフタヌーンティー愉しんだり、高級ホテル行ったりするとブラックティー、レモンティーを飲むことはあるけど。庶民の人は、毎朝何を飲むかって言ったら、やっぱりチャイ。
毎朝飲むんですね!たまにお店に開店前に行くと、絶対チャイタイムやってるじゃないですか。すごくかわいいなあと思ってて。
ははは(笑)朝は必ずチャイを飲まないと始まらないの。
じゃあ皆そうやって育ってるから、大人になっても働く前に…。
そうですそうです。ちなみにチャイにスパイスを入れるか入れないかは、それぞれの家庭によるかな。
スパイスの種類もそれぞれ違うし。
うちの母は濃い紅茶が嫌いで、シンプルにカルダモンを1個入れるだけ。でもムンバイのお店ではいろんなスパイス入れたりするし、牛乳の量もたくさん入れるかさっぱりめか、とかもあるね。
どこのレストランにもチャイはあるし、ファストフード的なお店にもあります。チャイがない生活は考えられない。チャイ飲まない人はいないんじゃないかな?(笑)北インドは特にね。南インドはコーヒーですけどね。
そうなんですね。ちなみにチャイと一緒に食べるもので、社長が好きな組み合わせってありますか?以前ジャレビーがお好きだとおっしゃってましたが(笑)
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ジャレビーもだし、あとサモサ。例えばアフタヌーンティーで想像してみると、サンドイッチがあってケーキもある。両方欲しいのよね。
そっか!ちょっとしょっぱい系と甘いのと。そうですね、そう考えると納得。みなさんにも試してほしいですね。
そうですね、サモサとチャイと、ジャレビーとか(笑)グラブジャムンとかね。あとラドゥーとかね。話してたら食べたくなってきた…ははは(笑)
(笑)ジャレビーは今まだお店で出してないですけどね(笑)ちなみにマサラコーヒーというのもあるとか?
ありますね。
チャイみたいにスパイスやミルクを入れて、甘くするんでしょうか。マドラスコーヒーにスパイスが入ったイメージ?
もうちょっとコーヒー感があるかな。おいしいんですよ、すごく。
南インドではよく飲まれてるんですかね?
そうですね。北インドでは、結婚式のときにコーヒーを飲むんです。それがちょっとおしゃれ(笑)北インドでは、家にネスカフェのインスタントコーヒーはあるんです。それをお客さんが来たらちょっと自慢したいっていうか。チャイはどこでも飲めるから(笑)
うちはコーヒー出せるよって(笑)
私もインドに帰ると「コーヒー飲む?」って(笑)ネスカフェなんだけど。おいしいいれ方があってね、カップに水をちょっと入れるんです。その中にネスカフェの粉と砂糖を入れて、スプーンで延々とかき混ぜる。そうすると泡が立つので、そこに熱々のお湯と牛乳を足すと、カプチーノみたいになってすごくおいしいの。YouTubeに動画があるので観てみて。
(簡単なのかと思いきや、一緒に動画を視聴してみたらなかなか時間がかかるレシピでした…!→参考)
インドの人たちは愛情たっぷりなんですよ。
お茶でおもてなしをしたい気持ちが伝わりますね!ちなみに私は家でチャイを作ってみたいと思いつつ、まだ一歩を踏み出せてないのでまずはムンバイのチャイキットを買ってみようかなと(笑)
チャイキットもあるし、ドリップバッグコーヒーもできたということで、お店はもちろん家でもインドのチャイやコーヒーを愉しんでいただきたいです!
というわけで、一部店舗で販売中のチャイキットを使って家でチャイを作ってみました!CTC製法のアッサム茶葉とスパイスが入っていて、牛乳や砂糖と煮込むだけでおいしいチャイが出来上がりましたよ。
使う分だけ入っているので便利!ドリップコーヒーと同じ店舗で販売中です。(※売り切れの場合もございますので予めご了承ください。)
そしてインドのお茶事情について、より理解が深まったのではないでしょうか?ムンバイ店舗はもちろん、ご自宅でもチャイやインドのコーヒーをお楽しみいただければうれしいです!
では、また来月!
【次回は6月3日(月)更新予定です】