インドの国章に込められた「真理」のメッセージ

こちらはインドの国章です。
インド政府の公式文書やパスポート、そしてお金(ルピー)にも使われている、とても大切なシンボルなんですよ。
よく見ると、4頭のライオンが背中合わせに並んでいます。
これは「アショカ王の獅子頭柱」と呼ばれる彫刻で、なんとひとつの砂岩をくり抜いて作られたもの。ライオンは、勇気や誇り、そして力強さの象徴。どの方向からも国を見守る存在として表されています。
紀元前2世紀頃に作られた歴史ある作品で、現在はサールナート美術館に保管されています。
そして、このライオンの下にはサンスクリット語でこんな言葉が刻まれています。
「サティヤメーヴァ・ジャヤテ」
――「真理のみが勝利する」
この言葉は、約2500年前のインドの哲学書に登場するもの。
とてもシンプルですが、心に響くメッセージですよね。この言葉は、私たちインド人の心の支えでもあります。どんな時代でも、どんな場所でも、真実を大切に生きること。それがこの国章に込められた願いなのです。
インドはアメリカやロシアといった大国とも友好関係を築きながら、どちらか一方に偏らない独自の立場を大切にしています。
「真理に基づいて判断する」――
そんな姿勢が、この国章の言葉にも表れているのかもしれません。
少しでもインドのことを身近に感じていただけたら、嬉しく思います。



