世界中が注目!?インドの「ジュガール」って何?
ナマステ!ムンバイオフィスのミイです。
9月はまだまだ暑いのかと思いきや、ここ最近は肌寒いですね。そろそろマサラチャイ(ホット)が恋しくなってきましたね~!(もちろん、夏でもホットで美味しいのですが!)
さて今回は、入社以来よく耳にする言葉で、ずっと紹介したかった「ジュガール(jugaad)」をご紹介。インド人が大切にしていて、さらに世界も注目しているとのこと!まずは社長に話を聞いてみました!
今回は「ジュガール」について教えてください!DIYとかそういう意味かなと思っているのですが、本来の意味としてはどういうことを指すのでしょうか。
例えば結婚式のために髪をまっすぐにしたいけどコテがない、というとき。インド人は絶対に諦めないんです。やりたいことを、どうにかして、そこにあるものでなんとか代用できないか、なんとかならないかと考えて、ギブアップしない。ジュガールしようと。
パーフェクトなのはコテを使うことなんだけど、熱ければいい、アイロンがあるということで、Tちゃんが、ベッドとアイロンを使って髪をまっすぐに伸ばしちゃおうと。
(笑)
私たちの生活の中では、「これやりたいんだけどジュガールある?」「ジュガール考えようよ」って本当によく話すんです。
それは、いいアイデア、他の方法という意味で合ってますか?
そういうこと。「なんとかジュガールあるでしょう」というのもよく言います。解決法という意味ですかね。インドに旅すればわかると思うんだけど、見た目はよくないけど、電気のワイヤーが壊れたときに何かで代用するとかね。
それまさに、私が初めてジュガールという言葉を聞いたときに見た光景です。町屋店の改装の準備をしているときに照明を取り換えていたら、天井に吊るすチェーンがなくて。スタッフが他のもので代用したのを見て、Mさんが「ジュガールだね」って。
ははは(笑)見た目を気にしなければ、その場しのぎになるというか、その場をなんとか切り抜けようという。
私は日本の方も、もっとジュガールを使えるようになるといいなと思います。日本の方は完璧主義者というか、それが日本の良さでもありますけどね。中間というか、ちょっと歩み寄って、たまにはジュガールもする。今のコロナの時代、ジュガールが必要なんですよね。なんとかやりぬくのが。
そうですよね。オフィス(本部スタッフ)はけっこうやってますよ(笑)
やってますよね。うちのオフィスがいいなと思うのは、日本とインド両方の良さ、いいところを活かせてるとこと。ムンバイのお店でも、日本の方もインドの方もいるから、両方の良さを活かせるといいよね。
そうですね。今回ジュガールについて調べていたら、ジュガールについて本を出している、インド出身の大富豪の方の話が出てきて。インド人はビジネスの場でもジュガールを活かしていて、その思考で大富豪になっていく…みたいな。
今ジュガールの概念は世界中が注目してるんですよ。
そうなんですね!確かに柔軟な発想で工夫する感じは、さまざまなシーンで役立ちそうです。
そういえば面白いジュガールあったよ。洗濯機でラッシーを作るっていう。
ええっ!?
洗濯機がぐるぐる回るので。普通にミキサーでやると間に合わないという理由で。
なるほどミキサー代わりに…。
新品の洗濯機であってほしいと思っちゃうけど(笑)「jugaad(ジュガール)」で検索すると、いろんな写真が出てきますよ。面白いから見てみてください。
前に四谷店で見かけたのは、タンドールの蓋のあたりに鍋が置いてあって。Mさん曰く、豆を煮るのに、タンドールの熱でやってるんだと。
ああでもそれはね、インドでは普通です。タンドールの火は、特に昔は炭だったから頻繁に消せないの。私が子どもの頃は、タンドールワラ(タンドール屋さん)がいて、そこに生地を持っていくと焼いてくれたんですよ。
そのタンドール屋さんで有名だった料理が、ダール(豆カレー)。じっくりじっくり火を通すから濃厚になるんです。タンドーリロティとそのダール、あと玉ねぎとグリーンチリを食べるのがすっごくおいしいの。
そうなんですね~!それはジュガールと言っても大丈夫ですか?
ジュガールですよね、工夫ですよね。
教えていただきありがとうございます!引き続きジュガールを取り入れていこうと思います!
「ジュガール」がどういうものか、伝わりましたでしょうか。ライフハックとかDIY、裏技、生活の知恵、工夫… わかりやすい言葉で言うとそんなところでしょうか。
私たちが実際にやったジュガールの例をいくつかご紹介すると、クールムンバイの発送時に使うシールが冷凍庫の横にあると使いやすいよね、という場面で。収納用品を買うのを待てず、空き箱を使って収納ケースを作りました。
あとは、ムンバイグループではメニューをはじめとするいろいろなものを社内印刷しています。もちろん外注する印刷物もありますが、少ない部数からとりあえず始めたいとか、内容が変更になる予定が既に分かっているとき、たくさん印刷しても無駄になってしまう可能性があるので。
ただ、社内印刷だと紙の端まで印刷できない。なのでその「どうしてもできてしまう余白」を活かしたデザインにする等、何かしら工夫しています。
そんなこと?というような小さなこと、DIYばかりで、厳密にいうとジュガールと呼べるのかどうかわかりませんが、「ジュガールだね!」と言いながら工夫していると楽しいんですよね。達成感があるというか(笑)。
オンラインショップを開設するときにSTORESを使ったり、オリジナルグッズを作るのにSUZURIを使ったのも、ジュガールだと私は思っています。より大きなECモールに出店したり全て自社で行うのがベストなのかもしれませんが、現時点でそれは難しく、自分たちに最適な方法を常に模索しています。
今後もベストを目指しつつジュガールしていきたいと思います!みなさんも、生活の中からぜひジュガールを取り入れてみてくださいね!
ナマステ🙏
— Mumbai + The India Tea House (@mumbai_teahouse) August 27, 2021
「名前も、何食べてるかも全然わからない」と言われがちなインドスイーツ😂
とっつきやすいよう、ゆるくまとめたので見て🥺
ティーハウスでご提供してる9種類と、アフタヌーンティーです🇮🇳
今は難しくても
コロナ落ち着いたらよろしくですよ〜〜!🙏🙏🙏#ムンバイ四谷 #ムンバイ恵比寿 pic.twitter.com/M241Wx4kFv
首都圏は緊急事態宣言が延長されそうで、まだまだ外出や外食を楽しみづらい状況…。クールムンバイをご利用いただいたり、落ち着いたらムンバイに行きたい!と思っていただけたらうれしいです。
では、また来月!
【次回は10月4日(月)に更新予定です】