今すぐ使える“魔法の言葉”とは?簡単ヒンディー語講座
ナマステ!ムンバイオフィスのミイです。一気に冬!!ですね~~寒い!みなさま体調崩されてないですか?風邪など引かないよう、どうぞご自愛くださいね。
さて、11月15日にムンバイ四谷店1Fのティーハウスが1周年を迎えました。現在、1周年スペシャルメニューとしてアフタヌーンティーセットをご提供しています!
ムンバイ自慢のミタイとインドのスナック、おかわり自由のマサラチャイがついたセット。実はオープン前からやりたかったメニューなんです!なので実現できてうれしい…。年末最後の日曜日、12月29日までご提供予定です。今年はアフタヌーンティーで忘年会やクリスマスパーティーなんてのも素敵かも♪
ミタイと言えば、ナマステやディワリでスタッフとして販売したのがもう1~2ヶ月以上前なんですね~。時間が経つのが早すぎる…。実はあの2つのイベントに参加して、実感したことが1つ。
それは、ヒンディー語、もっと勉強したほうがいいなあということ。スタッフにオーダーを伝えるのには、先輩たちのようにヒンディー語で伝えるほうがスムーズなんです。中には日本語がわからないスタッフもいますし。
と、いうわけで!今回は簡単ヒンディー語講座!社長と先輩を迎え、覚えておくと今すぐ使える&インド料理をより楽しめるであろう言葉などを聞いてみました!
今日は、簡単ヒンディー語講座ということで、すぐ使えたり、知ってると面白いかも、みたいな言葉を教えていただければと思います。
まず確認したいんですが、ヒンディー語はインドで1番話されてる言語なんですかね?
ヒンディー語はデリーとか北インドの言葉なのね。政府的には、首都もデリーにあるので、ヒンディー語を国語にしたいということで、みんなにヒンディー語を教えようとする動きがあります。
でも州によって言葉が違って、タミル語なりベンガル語なり、みんな自分の言葉を大切にしたいという思いもあって。あとはやっぱり国際的には英語を覚えないとだめだから、自分の州の言葉プラス英語、3番目にヒンディー語という感じです。
だからなかなかヒンディー語が広まらない部分もあるんだけど、ボリウッドはヒンディー語の映画で、それはみんな観るからなんとなくヒンディー語もわかるんだよね。それで覚えちゃう人もいるの。
南インドに行くと、ヒンディー語が通じないし私もタミル語がわからないから、そうすると英語になっちゃう。特に南と北は全く違うので。だから本当の意味では(インドで1番話されているのは)英語ですかね。
英語が1番通じるけど、学校に行ったことのない人たちは自分の州の言葉しかわからないという人もいます。
ふむふむ。ムンバイのスタッフ達はヒンディー語が多いんですかね?
日本に来てる子たちはみんなヒンディー語は話せます。
調べたところによると、インドには何百という言葉があるとか…。
そうですそうです。インドの紙幣を見ると、14の言葉で同じことを書いてます(笑)
すごいですね!
だからインドは、1つの国じゃなくてヨーロッパみたいなの。EUがあるじゃないですか。フランス、イタリア…。
言葉も違いますしね。
それと同じなんですよ。だから1つにまとめるのはなかなか難しいんだよね。
うんうん、納得です。
では今回は簡単ヒンディー語講座ということで、いろいろ教えてください。私たちに1番なじみがあるのは「ナマステ」だと思うんですけど、ナマステは1日中使えるのかどうかが気になってます。おはよう、こんにちは、こんばんは…。
さよならもですもんね。
さよならもですか!
そうね。「ナマステジー(Namaste ji)」と、あと「ナマスカール」。
その違いが知りたかったです!
ナマスカールが、本当の言葉。本当のヒンディー語っていうか、それを簡単にしたのがナマステなのかな?ナマスカールって最近はあんまり使わないです。例えば飛行機のCAさんとか、タージマハルホテルに泊まったときにはナマスカールって言いますね。ちょっと丁寧な言葉。
敬語みたいな感じですかね?
そうね。だから理想を言えば、お客様が入ってきたときに「いらっしゃいませ」って遠くから言うんじゃなくて、近くで「ナマスカール」って言ったほうがハイクラスな店になるなって(笑)。それやってくれたらうれしいですね。
「ナマステ」も親しみがあるからいいけどね。「ジー」をつけるから。
私は入社して初めて「ジー(ji)」を知ったんですけど、お客さんたちはそんなにわからないんじゃないかなって。「ナマステ ジー」も言うし、「マダム ジー」も言うし…。
「ハン ジー」も言うし(笑)
スタッフが電話中に「ジー、ジー」って相槌としても使ってるし(笑)
あはは(笑)
万能ですね(笑)
万能すぎて、どういう意味かなって(笑)
ジーって言葉も、やっぱり相手を敬う気持ちを込めた言葉なのね。名前につけたら「~さん」「~さま」という意味。「ハン ジー」は、ただの「ハン」だとYesという意味なんだけど、「ハン ジー」って言えば、もうちょっと丁寧な「はい、わかりました」「はい、かしこまりました」くらいになっちゃうの。
「ジー」を付ければ、とにかく丁寧になっちゃいます。
魔法の言葉ですよね(笑)
人に対してつけてもいいし、ナマステにつけてもいいし、ナン ジー(Naan ji)って言ってもいいし(笑)
あはははは(笑)
「ジー、ジー」は相手の話を聞いていて相槌として言うし、「OK ji」とか「ティーケージー」とかも言いますね。「ティーケージー」っていうのは、「ティーク へェ ジー」でわかりましたとか、了解ですっていう意味。
なるほど。
あとは「アチャ」。「アチャ」はgoodって意味だから、おいしいときに「アチャ ヘェ(おいしいです)」とか「バホット アチャ」とか、「バホット」はとても、veryって意味ね。
ふんふん。社長がよく、話を聞いてるときに相槌で「アチャ」っておっしゃってるなと思ってたんです。これからは「いいって言ってる」てわかりますね。
そうね。あとは驚いたときにも使えます。「アチャー?」で「えー?」って。
「ji」もですけど、1つの単語でいろんな意味があったりするんですね!発音の仕方でも違ってきたり。面白いです。
あとは、食べ物の名前を覚えたらけっこうおもしろいのかなって。メニュー名がそのまんまだったりするじゃないですか。
アルゴビ(アル・Aloo=じゃがいも、ゴビ・Gobi=カリフラワー)とかね。
ミタイも「カジュールバルフィ」とか。わかってくると、カジュール(Khajoor・デーツ)のバルフィなんだ、て思える。カレーだとベイガン(Baigan・なす)なんかがよく出てくるし。
そうよね。あとは英語とかと違って、ヒンディー語は文法が日本語と同じなので、言葉さえ覚えれば文章が作れるのよね。Mちゃんはこの前作ってましたけど(笑)
それはかなりありがたいですよね!あとは数字も覚えておくとよさそうだな、と。イベントのときにスタッフに指示を出すのに、「ドー(2)」はなんとなく覚えてたんですけど1がわからなくて、ずっと「one」て言いながら、伝わるように指で1ってアピールしたりして。
かたやCさんは、「エッグ ナン」とか言っていて、何が卵なんだろう?と思ってたんですよ。イベント後にMさんに「エーク」は1って意味だと教えてもらって、そうだったんだ!と思って。
言葉ってそういうのが感動するよね。エーク(1)、ドー(2)、ティーン(3)。
チャール(4)。
ふふふ。
Mさんは、どう勉強したんですか?この本で集中的に?
いや集中的じゃなくて、スタッフが話してるのを聞いて、気になるワードをまず「今の何だったの?」て聞くのから始まりました。
そうね。ヒンディー語のちょっと難しいところは、「アチャ」と「アチー」とかね(※どちらも意味は「良い」)。ヒンディー語の名詞には男性名詞と女性名詞があって、チャイはどういうわけか女性なんですよ。だから「チャイ アチャ」は言えないんです。
えー!ダメなんだ。
チャイ アチー ヘェ(チャイ美味しいです)。アチーなんだよね。さっき言ってたアチャは使えない。通じないわけじゃないけど、違和感があるというか、何でもアチャって言っちゃうと外国人が使ってるヒンディー語って感じ。
何でって言われてもわからないけど、チャイはアチーだし、ロティもアチーだし、ナンはアチャなんですよ。ナンは男性名詞なんです。
へぇ~!それすごい難しいなあ。
そこは勉強しなきゃいけないね。普通に女性に言うときは、「Mちゃん バホット アチー ヘェ」で「Mちゃんはとても良い子です」。女性だから「アチー」で、Cさん(男性)に対しては「アチャ」っていうのは明らかだけど、物に対しては覚えるしかないよね。
ペンはどっちだと思う?特に理由ないんだけど、男性名詞なんだよね。
あっ、そういうことか。使う人間じゃなくて、使う相手が男性か女性かってことなんですね?
そうなの、そうなの。でも自分が「私は銀座に行きました」と言うとき、私なら「メェ ギンザ ガイー ティー」って言うのね。「ガイー」なんだけど、男性がしゃべったときは「メェ ギンザ ガヤー タ」。だいたい「ア」と「イ」の違いなんだけど、動詞は喋ってるほうに合わせます。
発信源の男・女で。
物は、それぞれが持ってる男性・女性の性質に合わせます。本は女性なんです。だからアチーだけど、コンピューターはアチャ。男性なんだよね。私たちは自然と覚えてるんだけど。
だいたい「イ」で終わってる言葉は女性って感じがしますね。
チャ「イ」ってことですか?
そうね。
ボリュームで言うとどっちが多いんですか?
ん~、どっちもどっちだね。
ミタイは「イ」で終わってるから…
アチーだね。でもラッドゥはアチャなんだよね。ジャレビーはアチー。
へぇ~!(驚)
ミタイは「イ」で終わってるからアチーだけど、単品だとそれぞれ違うんですね。
そうなの。カジュールバルフィーはイで終わってるから、アチーでいいんだね。
グジヤは…
あ、グジヤはアチーって言いますね。ラッドゥはアチャ、グラブジャムンもアチャ。不思議~(笑)。
それって、〇〇ワラ、とか〇〇ワリも同じですか?
そうです。
イベントでジャレビーを売ったときに、ラブリワラ(意訳:ラブリのやつ)って私たちは言っちゃったんですけど…
ラブリ ワリ ジャレビーだね。
へぇー!
何でかって言うと、インド人スタッフがラブリ ワリって言ってたんです。私たちはワラって言っちゃってたけど、もしかして音が違うのかなって思ってたんですよ。このことか!
そうです。だから砂糖入りのチャイだったら、チーニー(砂糖) ワリ チャイ。
チーニー ワラとは言わないんですね。すごい~!
じゃあミタイ ワラは?
ミタイ ワラはミタイを作る人なのね。基本的に男性なので、ミタイ ワラです。もし私がミタイの専門家だったら、ミタイ ワリになります。チャイ ワラ・チャイ ワリも同じで、チャイを作る人が男性だとチャイ ワラ、女性だとチャイ ワリになります。
すご~い!楽しい~!
お店の場合も、男性がやってるところが多いから基本的にチャイ ワラだけど、オーストラリアにチャイ ワリってお店があって。そこは女性が経営者なんですよ。
へえ~~~。じゃあここ(インド料理ムンバイ)は…?
レストラン ワリになりますね。私が経営者だからね。
土地の名前とかはどうですか?
東京はいい街だねって言うときヒンディー語だと「トーキョー アチャ シェヘル(市) ヘェ」って言うけど、シティーにすると「トーキョー アチー シティー ヘェ」って、シティー(イ)に合わせたくなっちゃうんだよね。東京自体は変わらないんだけど。
すごい…面白いですね!めちゃめちゃ奥が深いです。
でも日本語もどの言葉もそうよね。
確かに敬語とか、その中でいろいろな種類があったりしますもんね。日本人でも難しいと思うくらい。
あと1本(いっぽん)2本(にほん)とか。いつもこんがらがっちゃうんだけど。
確かにそうですね。では、日本でもなじみのある言葉で、実はこれヒンディー語がもとになってるんだよみたいな言葉はありますか?
パジャマ。
パジャマもそうだし、シャンプー。シャンプーはチャンピーから来てて、ヘッドマッサージのことなんですよ。あとフルーツポンチもそうです。数字のパーンチ(5)。5種類のフルーツが入ってる。
へぇー!フルーツポンチも!ヒンディー語っていうと一見難しそうですけど、私はインド人スタッフが周りにいることもあって、身近に感じてきました。来年はもうちょっとスタッフの会話がわかるようにがんばろうかな。
映画観ると勉強になっちゃうよね。
そうですね!今日はありがとうございました。
「簡単」ヒンディー語講座と言いつつ、後半はちょっと難しい話になってしまいましたが… 個人的にはすごく面白いと思ったので、そのまま載せることにしました。みなさまいかがでしたか?
男性名詞・女性名詞はともかく、食べ物の名前は覚えておくとメニューを見るのが楽しくなるかもしれません! もし気になる単語があったら、ぜひスタッフに聞いてみてくださいね!
あとは魔法の言葉「ジー」もぜひ使ってみてください。まずはお友だちの名前に付けて呼ぶところから。
私はまず数字を覚えたいと思います!あと今までは「どうせわからないし」と聞こうとしていなかったスタッフの会話も、どんな単語を言っているのか集中して聞いてみようと思います。
さて、このブログも無事に1年続けることができました。毎月少しずつ知識が増え、ヒンディー語を勉強したいと思うまでに成長(?)した私ですが、まだまだ知らないことばかりのインド。
2020年はより知識を深めつつ、みなさまにインド料理をもっと楽しんでいただけるよう、ムンバイグループをご利用いただけるようがんばりたいと思います。
では、また来月。少し早いですが、良いお年を!
【次回は1月6日(月)更新予定です】