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子年(ねずみ年)にはガネーシャがぴったりな理由
Happy New Year !! Namaste 2020 !!
2019年はムンバイをご愛顧いただきありがとうございました。
2020年も変わらぬご愛顧をよろしくお願いいたします◎
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ナマステ!ムンバイオフィスのミイです。明けましたね~2020!みなさまカレー初め・インド料理初めはもうお済みですか?まだの方はぜひぜひ!ムンバイグループをご利用くださいませ♪
さて上のイラストはヒンドゥー教の神様「ガネーシャ(Ganesh)」。富と学問の神様として人気がありますが、一体なぜガネーシャのイラストを使ったのかといいますと。昨年秋に社長と話していたときに、社長がこんなことを言ったんです。
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来年(2020年・子年)の年賀状にはガネーシャがぴったりなのよ
「え?なんで?」インド初心者の私は思いました。ゾウなのに。どのへんが関係あるのだろう…と思っていたら。
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ガネーシャの乗り物はねずみなんですよ
?????
ガネーシャというとゾウの頭に目が行きがち。でも調べてみたら、確かにねずみに乗っているじゃないですか!
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ねずみにしては明らかにデカいと思うのですが(汗)、インドには実際にこういう像があるとのこと。また、乗っていなくても近くにねずみがいたりします。最初のイラストにも、ねずみがいるのですが気づきましたか?
このねずみにどういう意味があるのか、オフィスにあるインドの本によりますと…。狭いところに入ったり、いろんなものをかじってしまう、嫌がられる存在のねずみをガネーシャのペットとすることで、世の中の問題を落ち着かせるということを表しているのだそう。
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また、ねずみは私たちの心の中の落ち着かない部分、悪い部分、欲などの象徴で、それをコントロールしてくれるという意味もあるようです。
さてガネーシャは、ヒンドゥー教の“破壊の神様”シヴァとその妻パールヴァティの子どもです。オフィススタッフからガネーシャ誕生の話を聞く機会がありましたので、ご紹介します!
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破壊の神様シヴァは、妻であるパールヴァティと仲が良かった。
あるときパールヴァティは、お風呂に入る前に土でおもちゃの赤ちゃんを作った。可愛いなと思っていたら、パールヴァティの息が入っておもちゃが本物の赤ちゃんになった。「シャワー浴びてくるから、ここを守っててね。誰も入れちゃだめだよ」と赤ちゃんに伝えてパールヴァティはお風呂に入った。
しばらくしてシヴァが帰ってきて家に入ろうとしたところ、「お前は誰だ」と赤ちゃんが言う。
「お前こそ誰だ。ここは俺の家だよ」とシヴァが言うと「僕のママが今シャワーを浴びている」と赤ちゃんが答えたので、いつの間にか自分の妻に赤ちゃんができていることを知らないシヴァは怒り、地球のいろんなパワーを呼んで赤ちゃんを破壊しようとした。
しかし赤ちゃんがなかなか強くて破壊できないので、最終的にシヴァが首をはねた。
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そのうちパールヴァティがお風呂から出てきたのだが、赤ちゃんの首がないので「私の赤ちゃんをどうしたの?」と今度はパールヴァティが怒った。自分が作ったんだとシヴァに話すと、「ごめんね。でも1回やってしまったことは戻せないから」と言う。
しかしパールヴァティがどうしても赤ちゃんが欲しいと言うので、シヴァはどこかからゾウの首を持ってきて赤ちゃんの首につけ、ふたりの子どもであるガネーシャが誕生した。
なんともすごい誕生秘話…。話をしてくれたスタッフ曰く、このお話の教訓は「長風呂はよくない」だそうです(?)。調べてみると、パールヴァティは自分の垢を使って赤ちゃんを作った、と書かれている話が多いのですが、だいたいの流れは今回教えてもらった内容とほぼ同じでした。
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ちなみにガネーシャの生誕祭は「ガネーシャ・チャトルティ(Ganesh Chaturthi)」といって、インドでは盛大に祝われるようです。時期は8月~9月頃。こちらについてはまたの機会にご紹介できればと思っています!
そしてガネーシャと言えば!インドスイーツ【ミタイ(Mithai)】の中のラドゥが好きだと言われています。ムンバイ四谷店1FのMumbai + The India Tea Houseでも、ブンディラドゥをご提供しています。ひよこ豆が材料の、表面がつぶつぶしたお団子です。

実は12月半ば頃、ティーハウスのアフタヌーンティーセットがTwitterで話題になり、たくさんのお客様にご利用いただいたんです。
1周年記念メニューだったので年末でご提供が終了してしまったのですが、より多くのお客様に楽しんでいただくべく、近いうちに再開できるよう準備中です。詳細決まり次第お知らせしますので、ホームページやSNSをぜひチェックしてくださいね!
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というわけでガネーシャとねずみの乗り物について簡単にご紹介しましたが、ヒンドゥー教の神様はガネーシャ以外にもたくさんいますし、かなり奥が深そう。気になった方は調べてみてくださいね!私も時間を見つけて勉強しようと思っています。
ちなみにムンバイのロゴは、ガネーシャにあやかって象にしたそうですよ。2020年もたくさんのお客様にご利用いただけますように!
最後に、今年から毎月第3月曜に「今月の一枚」という連載を始めることになりました。インドなどのモチーフを描かれている小谷野洋子さんの墨画をご紹介していきますので、お楽しみに!
では、また次回!
【次回は1月20日(月)に「今月の一枚」更新予定です】