![Mithai](https://mumbaijapan.com/wp/wp-content/uploads/2019/02/201902_mithai-1.jpg)
インドの伝統スイーツ【ミタイ】
ナマステ!ムンバイオフィスのミイです。
今回はインドの伝統スイーツ【ミタイ(Mithai)】についてご紹介したいと思います。
みなさんは【ミタイ】をご存知でしょうか?世界一甘いスイーツといわれる「グラブジャムン」くらいは聞いたことがあるかもしれません。(インド初心者の私はもちろん入社するまで知りませんでしたヨ…)最近では、映画『ボヘミアン・ラプソディ』にミタイが出てきました。
ミタイとは、インドのお祭りやお祝い事のときに食べられるお菓子。インドのお正月「ディワリ」に欠かせないお菓子ということで、前回少しご紹介しましたね。映画の中では「インドのお菓子」と訳されていました。
ミタイというのは総称で、それぞれに名前がついています。日本に置き換えるとミタイ=和菓子で、和菓子それぞれに名前がついている、というとわかりやすいでしょうか。
![和菓子](https://mumbaijapan.com/wp/wp-content/uploads/2019/02/201902_wagashi.jpg)
気になるのは味ですよね!
グラブジャムンが世界一甘いといわれるように、ミタイには甘いものが多いようです。私もいくつか食べましたが、聞いていた通りだなと感じました。 一度にたくさん食べるのはちょっと大変かもしれません。 もちろん個人の感想ですのであしからず。
見た目の特徴としては、銀箔が使ってあったりカラフルなものが多い印象。映画に出てきたミタイもカラフルで、ちょっとびっくりしました。でも和菓子も色とりどりできれいなものが多いことを思うと、そこまで不思議じゃないのかもしれません。
![Mumbai + The India Tea House](https://mumbaijapan.com/wp/wp-content/uploads/2019/02/201902_teahouse.jpg)
昨年11月にオープンした、ムンバイ四谷店の1Fカフェフロア「Mumbai + The India Tea House」では、ムンバイに在籍するミタイワラ(菓子職人)による自家製のミタイをご提供中。14-17時のティータイム以降、8種類のミタイをお愉しみいただけます。
ミタイを提供しているインド料理屋さんはあっても、これだけの種類、そして自家製のミタイを提供しているお店は日本では珍しいようです。
一体なぜミタイのお店を作ろうと思ったのか?という疑問は、社長へのインタビューで解決しましょう!
![ミイ](https://mumbaijapan.com/wp/wp-content/uploads/2019/05/icon_m1.png)
ティーハウスをミタイに特化したお店にしようと思った理由はなんですか?
![社長](https://mumbaijapan.com/wp/wp-content/uploads/2019/05/icon_p.png)
インド人がカレー大好き、スパイシーなもの大好きということは皆さんご存知だと思うんですけど、実は甘いものも大好きなんです。
ミタイというインドのお菓子は、いろんな人生のステージに必ず出てくるものなの。赤ちゃんが生まれたときのお祝い、結婚式、お誕生日、ディワリなどのお祭り、お友達の家にプレゼントを持っていくときなんかに、すべてミタイというお菓子が登場するんですよ。
![Mithai](https://mumbaijapan.com/wp/wp-content/uploads/2019/02/201902_mithai2.jpg)
![社長](https://mumbaijapan.com/wp/wp-content/uploads/2019/05/icon_p.png)
でも日本ではなかなかミタイを紹介しているお店がなかったので、ぜひみなさんに、このインドの重要な文化を紹介したいなと思ったのよね
![ミイ](https://mumbaijapan.com/wp/wp-content/uploads/2019/05/icon_m2.png)
なるほどなるほど。今ティーハウスで提供しているのは8種類ですが、インドには何種類くらいのミタイがあるんでしょう?
![社長](https://mumbaijapan.com/wp/wp-content/uploads/2019/05/icon_p.png)
インドは広いので、その地方によっていろんなミタイの種類があるんです。大きく分けて説明すると、丸いものはラドゥ(Ladoo)。ゴマを使ったものや、ひよこ豆の粉を揚げて丸めたブンディーラドゥ、というように、使う材料によっていろんなラドゥができるので、それだけでかなり種類があります。
例えばバルフィ(Barfi)は平べったいものなんだけど、それもまた材料によっていろいろできますし。あとハルワ(Halwa)。ハルワは形になってなくて…
![キャロットハルワ](https://mumbaijapan.com/wp/wp-content/uploads/2019/02/201902_halwa.jpg)
![ミイ](https://mumbaijapan.com/wp/wp-content/uploads/2019/05/icon_m1.png)
そうですよね。以前調べたときに、想像していなかった見た目にびっくりしました。
![社長](https://mumbaijapan.com/wp/wp-content/uploads/2019/05/icon_p.png)
日本だと何に例えればいいんだろうね?形になっていない甘いもの(笑)あんこかな。
![ミイ](https://mumbaijapan.com/wp/wp-content/uploads/2019/05/icon_m1.png)
何かの中身になったりもするんですか?
![社長](https://mumbaijapan.com/wp/wp-content/uploads/2019/05/icon_p.png)
それはしないけど、固める場合もあります。
![ミイ](https://mumbaijapan.com/wp/wp-content/uploads/2019/05/icon_m1.png)
じゃあ、あんこを固めて羊羹みたいなイメージですかね。
![社長](https://mumbaijapan.com/wp/wp-content/uploads/2019/05/icon_p.png)
そうそうそう。ハルワを固めてバルフィを作ったりもするし。例えばガジャル(人参)ハルワを固めてガジャルバルフィにしたり。
![ミイ](https://mumbaijapan.com/wp/wp-content/uploads/2019/05/icon_m1.png)
へ~!そうなんですね!
![社長](https://mumbaijapan.com/wp/wp-content/uploads/2019/05/icon_p.png)
そう。ハルワは温かくして食べるものなんだけどね。あとキール(Kheer)というのがあります。それは牛乳で煮込んだもの。例えばお米を牛乳で煮込んだりとか。
![ライスキール](https://mumbaijapan.com/wp/wp-content/uploads/2019/02/201902_kheel.jpg)
![](https://mumbaijapan.com/wp/wp-content/uploads/2019/05/icon_m1.png)
お米ですか。それもスイーツとして?
![](https://mumbaijapan.com/wp/wp-content/uploads/2019/05/icon_p.png)
そうです。お米を煮込んだのはライスキール、人参を煮込んだガジャルキール、スージー(セモリナ)を煮込んだスージーキールとか。セビアっていう麺みたいになってるキールもあります。
![](https://mumbaijapan.com/wp/wp-content/uploads/2019/05/icon_m1.png)
ふむふむ。そういうラドゥ、バルフィ、ハルワ、キール…みたいな大きいくくりがあって、その中でさらに、材料によっていろいろなミタイが作られているということなんですね。
![](https://mumbaijapan.com/wp/wp-content/uploads/2019/05/icon_p.png)
そうですね。50種類くらいはあるんじゃないかな?
![](https://mumbaijapan.com/wp/wp-content/uploads/2019/05/icon_m2.png)
多いですね~!インドではお店にも売ってると思うんですけど、家でもミタイを作ったりするんですか?
![](https://mumbaijapan.com/wp/wp-content/uploads/2019/05/icon_p.png)
キールとかハルワなどは、お祭りやお祝いの日にお母さんが作りますよ。インドの伝統的な文化なので、ぜひ日本の人にもミタイを食べてほしいし、お気に入りを見つけてほしいですね。
![](https://mumbaijapan.com/wp/wp-content/uploads/2019/05/icon_m2.png)
そうですね、ぜひティーハウスに来ていただいて。ちなみに社長がお気に入りのミタイを挙げるとしたら何ですか?
![](https://mumbaijapan.com/wp/wp-content/uploads/2019/05/icon_p.png)
たくさん言っていいですか?(笑)
![](https://mumbaijapan.com/wp/wp-content/uploads/2019/05/icon_m2.png)
あはは(笑)ぜひ。
![ラスマライ](https://mumbaijapan.com/wp/wp-content/uploads/2019/02/201902_rasmalai.jpg)
![社長](https://mumbaijapan.com/wp/wp-content/uploads/2019/05/icon_p.png)
私が大好きなのはラスマライ(Rasmalai)です。あとラドゥが大好きだし、ジャレビー(Jalebi)も。ジャレビーは熱々を食べるとおいしいんです。ぐるぐるのをフライパンで揚げて甘いシロップの中に入れると、その甘いシロップを吸うので、それを熱々の状態で食べるの。
特に冬に食べますね。ガラムガラムジャレビー オール ガラムガラムチャイが好き。ガラムは熱いという意味で、オールはヒンディー語で&(アンド)という意味です。
![ミイ](https://mumbaijapan.com/wp/wp-content/uploads/2019/05/icon_m1.png)
つまり、熱々のジャレビーと熱々のチャイということですね。
![社長](https://mumbaijapan.com/wp/wp-content/uploads/2019/05/icon_p.png)
そう。もう聞いただけでみんな欲しい~!ってなるくらい(笑)だからもしナマステインディア(毎年秋に行われる日本最大の日印文化交流イベント)とかで出したら、インド人は大行列になります。
![Jalebi with Rabri](https://mumbaijapan.com/wp/wp-content/uploads/2019/02/201902_jalebi.jpg)
![ミイ](https://mumbaijapan.com/wp/wp-content/uploads/2019/05/icon_m2.png)
社長だけじゃなくてみんな大好きな組み合わせなんですね!
![社長](https://mumbaijapan.com/wp/wp-content/uploads/2019/05/icon_p.png)
大好きですね。さらに言うと、牛乳と砂糖をかなり煮詰めてナッツとか入れた『ラブリ(Rabri)』というのをガラムガラムジャレビーの上にかけると美味しいの!
今年のナマステインディアはぜひそれを出したいし、みんなに食べてもらいたいな。
![ミイ](https://mumbaijapan.com/wp/wp-content/uploads/2019/05/icon_m2.png)
実現したら私もぜひ食べてみたいです!
私もインドというとカレーのイメージが強く、グラブジャムンすら知らなかったので初めてミタイを食べたときはドキドキしました。でも今ではお気に入りもあるくらい。ティーハウスでご提供しているミタイは日本人でも食べやすい甘さにしているので、甘すぎるのはちょっと…という方も大丈夫。
ちなみに豆知識ですが、インドの神様「ガネーシャ」が手に持っているのもミタイ。ラドゥと言われていますが、諸説あるようです。神様もミタイ好きなんですね!
さてここで、期間限定ミタイのご紹介です。
![ムンバイ チョコレートバルフィ](https://mumbaijapan.com/wp/wp-content/uploads/2019/02/29_チョコレートバルフィ.jpg)
2月14日まで横浜みなとみらい店、2月28日まで四谷店1Fティーハウスで、バレンタイン限定のミタイ「チョコレートバルフィ」をご提供しています!「インド風ブラウニー」と呼ばれている、チョコレートとミルクが2層になったものです。
実はこれ、ティーハウスオープン前の試食会で大好評だったメニュー。レギュラーメニューには入れず、期間限定での登場となりました。ぜひお試しいただきたいです!
インドの伝統スイーツ【ミタイ】が気になってきた方、ぜひムンバイへお越しくださいませ!お気に入りを見つけてくださいね。
では、また来月!
【次回は3月4日(月)更新予定です】